瞑想をする音を作った。
わたしは真面目にではないものの、もうこの10年近くはなんだかんだ瞑想が生活の中にある。
瞑想といえば集中して、無になるというようなイメージや、マインドフルネスという言葉が先行するのではないだろうか。もちろん、それらは瞑想の大きな特徴の一つではあるが、わたしはそうした形ではやっていない。
なんというか、もう少しペロンとしてふわっとして、開いたり閉じたり、集中や弛緩を繰り返すような、いろんなものや音や感覚の点を気づくような、そんな感じだ。
この瞑想曲は、ふとじぶんが瞑想するのに良い瞑想音を作りたいな、と思ったから。それだけ。以前ひとり旅でしてきたフィールドレコーディング、早朝の伊勢神宮五十鈴川や、鳥の声、南禅寺の山の中の音とか、そんなのを入れてみた。そして瞑想しながら作ったので、規則的な音やリズムはない。その時の呼吸の感じを受け取って作った。
普段の生活の中でわたしたちは意識的であろうが無意識的であろうが色んな物事が入り込みすぎて混濁しているのではないかなと思うことが多いので、あえて不揃いな記憶や感覚の破片がさまざまなシグナルで自分の中に発されたり、蘇ったり、消えたり、しばらくもわーっと居続けたり、そういうことがこの音の中で巡る感じにしてみた。なので、別にずっと静かに真っ白な無の境地を目指すのではなく、じぶんの中にあるいろんな因子を巡る旅みたいな、そんな瞑想の音になってたらいいなあと思う。
#瞑想 #音 #フィールドレコーディング
